勉強を教えながら、子供たちに「わかった?」と聞くと、ほとんどの場合、子供たちは「うん!」と答
え、「大丈夫か?」と聞くと「大丈夫!」と答えます。ところが、実際にもう一度、同じ問題を解かせて
みると、これが結構できなかったりするものです。いったいこれはどういうことなのでしょうか?
このことは近年の子供を取り巻く環境の変化に問題があるように思うのです。つまり、忙しい大人に少しでも心配をかけないよう、また、小さなころから、いろんな場面で無理をしてきたこともあるのかも知れません。これぐらいは一人でもできる、いや、できなくてもやってみよう…などと言った気持ちが芽生えることもあるのではないでしょうか。
そのため、いつも皆さんにアドヴァイスしていることがあります。絶対に子供たちに聞いてはいけないせりふとして、1)「わかった?」 2)「大丈夫?」 をあげ、子供の習熟度を的確に把握するため
には、しっかりと一人で解きあげるまで見届けることが大切であると伝えています。
自力で問題が解ければ理解しているわけで、解けなければ理解不十分であり、もっと掘り下げる必要があります。自力で解けるまでじっと我慢をして見守ることは、今度は大人への試練です。つい、この場面で大人も手を差し伸べたくなるものです。ましてや、わが子が勉強で苦しんでいる後姿を見れば、だれだってヒントを与えるに違いありません。でも、この判断が考える力を摘み取ることにもなりかねないのです。
子供はしっかりと考える姿勢、大人はじっと我慢する姿勢が子供の学力を伸ばす必須条件になるように思います。
子供を指導するうえでは、いつも生徒がわからない!ときちんと言える環境を育んでいきたいと考えています。そして、子供も大人も勉強での我慢を共有していこうと思います。それが指導者と子供たちの深い信頼関係になり、学力の向上にもつながるものであると確信しています。
hotline 代表 横山 善則