つまり、自力で解けるものと手助けを要して解けるものとに分かれ、また、上弦の月と下弦の月が反対の位置にあることから、ただ単に逆に描くからと理解しながらも、どちらが上弦かがわからない子と、新月は地球から見て太陽と同じ方向にある(朔)ため太陽側の月面が見えないためと理解している子に分かれます。つまり偶然に正解するものも中にはあるかも知れないということです。
このように「できる」には3種類のできるが存在しているということなのです。さらに問題はここからです。理解はしていても実際にそれを利用した問題が解けるとは限りませんので、ある程度の演習が必要となります。つまり、表現が変わったり、形が変わったりしただけでも問題が解けなくなるものなのです。たとえば月の満ち欠けでは、太陽からの光を逆さまにしただけで全く満ち欠けが描けなくなる子もいます。この多くは、考え方を正確に理解せず、単に順番で、新月→三日月→上限の月・・・と丸暗記している子がいるからです。また、算数でも「円とおうぎ形」のように、線を1本引くことで面積を変えずに他の所に含め(等積移動)答えを導き出す問題が多くありますが、子供 達の前で実際に補助線を引き、理由を説明し簡単に解く方法を教えてあげると、子供 達は「ホーッ!」と感動したりするものの、同じ考え方を使う問題で左右反対に描いただけで固まってしまう子がいるものです。
やはり本当に原理を理解しない限り、テストでの得点、つまり「のびる」ようにはならないものです。では、どうすればよいのでしょうか。今日のタイトルの通り、子供 が、どこの段階の「わかる」や「できる」ところにいるのかを常に見極めることが大切なようです。テキストなどに置き換えてみますともっとわかりやすいかも知れません。まずは、導入にあたる説明があります。次に例題・類題です。この段階までが特に重要です。ここが定着していなければ、次にくる基本問題や練習問題あるいは応用問題のようなものは到底できるはずがありません。最近の 子供 達は結果を急ぐあまり、わかったと思った段階ですぐに問題をやりたがります。基本部分をおろそかにしながら応用へ向かう 子供 達がいます。確かに応用問題をすることで、おのずと基本もついてくるという考えもあるかもしれませんが、それは、かなり、独創的かつ思考力のある子の場合のことでしょう。でもやっぱり基本が大切です。
それでは、実際に 入試 問題を見てみましょう。知識以外の 入試 問題の多くはいわゆる 中学受験 用のテキストにあるようなものは年々少なくなってきています。それは、中堅校と呼ばれる学校の 入試 問題の難易度が上昇していることも影響していると思われます。つまり、近年の受験者増の 中学受験 を反映して、子供 達もある程度のパターン演習をして臨んでいます。だから、受験 用のテキストはよく目にしているため、有名なパターンなどは瞬時に反応することができます。ところが、 算数 や 理科 は基本的な考え方を利用した問題を各学校の先生が1年という長い期間を費やして考えるわけですから、出題する側としましても、極力 そこにオリジナル性を追求します。しかし、単にパターン演習重視で 受験 勉強をしてきている子達は、少しひねられただけで固まってしまうようです。これでは、厳しい 入試 を突破することは困難です。
受験 学年の6年生はこの秋〜冬が最も実力を養う時期になります。最も演習量を増やす時です。そして、取り組む内容が 入試 問題になります。いろいろな学校の標準的な問題から着手しますが、それでも、前述しましたように、問い方が変わったり、説明の文章が長かったりしただけで、 子供 達はできない!とか難しそう!と思い込んでしまい、手もつけなかったりするものもあります。しかし、誰も解けないような問題は皆無です。落ち着いて問題文を読み、図に置き換えてみたり資料やデータをよく読み取ると、実は易しい問題だったりするものなのです。この時期、1校でも多く、あるいは1種類でも多くの 入試 問題に触れる時間を確保してもらいたいものです。ここで見えないパワーを発揮するのが実は男子に多いのです。何かのきっかけでそれまで以上の瞬発力を見せ、親も 塾 の先生も驚くほど問題演習にはまる子というのは、この、意外にできそう! という成功体験を味わった子に多いのです。やればできる! という気持ちがいかに大事なことか、そういう意味でも、 入試 問題こそ、丁寧に細心の注意を払って取り組みましょう。そして第一志望の学校の 入試 問題に着手するのはもう少し時間をおきましょう。上記と逆の印象になることは避けたいからです。 塾 の先生の合図をじっと待ちましょう。
次に5年生、4年生ですが、毎週毎週新しい単元が出てくるため、なかなかひと月間のまとめをする余裕もないかも知れません。しかし、毎週のカリキュラムを中途半端に過ごすと、本来まとめて復習ができる総合回が、結局はそれどころか、ずっと前の範囲に戻って復習したり、あるいはもう一度基本から学び直したりしていては、いつになっても余裕が生まれません。ここは大人が厳しい目を持ってその、週で身につけさせるべき基本事項は必ず理解するように仕向けていきましょう。そして、総合回の演習量こそが、「のびる」成績に直結します。
さあ、いよいよ 国語 の話題です。ここまでお話ししてきたことは、 算数 や 理科 、あるいは 社会 や 国語 知識と言った教科に該当する内容が多いのですが、 国語 はさらに時間を要す教科です。中でも 読解 についてはいわゆる付け焼刃的な 学習 ができないのが最も大変な理由です。私達指導者も 国語 をいかに 小学生 にわかりやすく 指導 できるかが大きな目標になっているのも事実です。大学 入試 のように、傾向と対策といった技術的な指導に集約して実践できればどれほど楽でしょうか。しかし、 小学生 しかも 中学受験 の 国語 はそう簡単にはいきません。たとえば、家族愛をテーマに取り上げた作品があったとします。そして、兄弟が4人も5人いる大家族ともなると、その家の 子供 の気持ちになって考えるだけでも想像ができない子がたくさんいます。ましてや、そんな中で我慢するとか、人をいたわるといった気持ちは大人が教えてあげない限り、自然にはわいてこない場合が少なくありません。しかし、昆虫好きの少年がファーブルや手塚治さんの文章になるとまったく別人に変貌し、聞かれていないことまでしゃべりだす光景は不思議で不思議でなりません。つまり、男子の 国語 は文章の好き嫌いで分かれる場合が多く、それに比べ女子は、嫌いだけど試験だからとか、 入試 で 合格 したいからという別な理由に置き換え問題文をしっかりと読もうとするものです。そのため、女子に比べ男子の 国語 の成績は毎回毎回乱高下します。、でも、だからと言って 国語 が苦手だとか嫌いだからというレッテルを張ってしまうのではなく、内容が読めたのかどうかという観点で判断することをお勧めします。文系ご出身のお母さんとこのような男子の親子間で 国語 の学習をすると、お互いに見えない高い壁ができることも頷けます。
でも、 入試 直前ではそんなことは言ってられません。いくらこのような男子でも、徐々にお尻に火がついてきます。そうすると、徐々に先ほどの女子のような考えが芽生えてくるようになります。それまではあまり結果を急がず、なるべく多くの作品に触れさせることや、ニュースや新聞を通して、いろいろなものの考え方や世界があることを教えてあげるとよいでしょう。実際に 入試 問題で取り扱う作品のテーマはいくつかの分野に分類されますので、 入試 直前はこの分野別の 読解 演習を通して、社会や世の中のいろいろな動き・考えがわかるようになります。
5年生、4年生は、家族の団欒や読書を通して、いろいろなものの考え、見方を話し合う場を持つことが実は最も大切な 国語 の土台作りになります。世の中のこと、人の気持ちなどが本当に「わかる」子に育てていきたいものです。
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塾長 横山 善則