夏休みに入り、2週間が経過しようとしています。hotlineに通う生徒達からも家での様子、親御さんからほめられたことなど、あるいは逆に親御さんの方からも、子供達の家でのがんばりなどいろいろな話を聞く機会があります。
夏休みの間には普段以上に親子で過ごす時間が増大します。これに伴い、親の方からは良くも悪くも子供達の細かな部分が見えてきます。また、子供達の方も、いかにお母さんが忙しくて大変なのかも見えてくるのです。しかし、現実はお互いの主張をぶつけ合う場面が勉強のペースをダウンさせ、場合によっては親子関係の悪化にいたる場合もあるようです。
そこで、この夏、いかに効率よく家庭学習ができるかをお話ししたいと思います。
○ わが子の学習課題がよく見える
○ わが子の勉強に協力することで、親子の絆がさらに深まる
○ わが子の頑張りがよくわかる
○ 親の熱意がはっきりと子供に伝わる
長い時間、わが子と時間を共有しますから、勉強面での課題が如実に見えてきます。
文章の読み方、設問に対する解答方法、文字の書き方、暗記の仕方、作図の仕方、そして集中力など、いろいろな課題が明確になることでしょう。しかし、問題はこの後です。どんなに成績のよい子でも、10歳や12歳の子供達ですから、まだまだ完成された子など存在するはずがありません。ですが、これほどの欠点ばかりを持つのはきっとわが子だけだと思ってしまう親御さんは少なくはありません。そのため、客観的な分析や判断が鈍り、つい口から小言のようなせりふが出てしまうのです。「どうしてこんなに雑なの!?」「さっさと片付けなさい!」「もっとしっかり考えなさい!」などなど、気が付くと、子供達は不快な表情で目の前から去っていることもしばしばではないでしょうか。
でも、これほどわが子の学習課題がよく見える場面はそれほど多くはないのです。よって、このチャンスを大いに活用しなければ成績の向上はあり得ません。では、どのような接し方、指示の出し方が望ましいのでしょうか。
1 まずは、よい点を評価し伝える⇒長い夏を乗り越え、自分から勉強に向かうためにも、大きな自信を持たせることが有効です。
2 具体的でわかりやすい指示を出す⇒どこをどのように直すとどのようによいのかを明確に伝えることです。そして、その場合、決して小言のような言い方にならないように親御さんには注意が必要です。小言が増えると、子供達も段々と耳を貸さなくなってきます。
3 上手なお膳立てが効果を高める⇒その日、その日、計画的に勉強を進めるためにも、その準備が大切です。勉強道具の準備は取り掛かる順に並べて置いたり、計算用紙やストップウォッチなど、時間を意識するアイテムも忘れずに準備しておきたいものです。
4 静かな学習環境が集中力を高める⇒家で集中して勉強に向かえないというご家庭ほど、その原因が家庭環境にある場合が多いようです。勉強中にもかかわらず、リビングルームのTVが付いているとか、よく周りを人が歩き回るとか、電話がよく鳴るなど、せっかく深く考えて取り組んでいても、些細な音、振動などが遮ることになってしまうのは残念です。子供達が勉強をしている間は、御家族全員が協力して、読書や勉強など、じっと静かな環境を保ちたいものです。
5 常に監視下において勉強させる⇒自分の部屋で黙々と勉強できる小学生は限りなく少ないのが現状です。原因はいろいろありますが、居心地が良すぎるのが主な原因のようです。よって、この夏も親の監視下で勉強に取り組ませるよう、リビングルームでの学習をお勧めします。また、その際、近すぎず遠すぎない距離を保つことが健全な親子関係を持続させます。
6 チェック機能を働かせる⇒とにかく効率よい勉強を進めるためにも、問題の丸つけや暗記した内容を確認するための出題など、学習内容を正確に身に付けさせるためのフォローは有効です。国語知識や理科・社会知識などクイズ形式で何度も繰り返し繰り返し確認してあげると淡白にならずにメリハリを持って勉強ができるようです。
7 作業の補助をする⇒4年、5年生では社会の白地図作業や年表作成など、作業を通した学習も確保したいものです。そして、台紙となる模造紙を張り合わせたり、色付けしたりという作業は意外に経験が足りなく、予想以上に時間のかかる子がいますので、ある程度のフォローが親の方に必要となる場合があります。
このように、たくさんの時間を共有することで、勉強にプラスになる取り組みがたくさんあるものです。くれぐれもマイナス指向にならず、プラス指向でいきましょう。
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塾長 横山善則