日本列島を紅葉前線が縦断しています。普段はあまり目立たない山々が赤や黄色に包まれて自然の絶妙な仕組みに驚かされるばかりです。しかもどの葉っぱ一枚をとっても同じいろどり彩はありません。みな、それぞれに微妙に異なります。人工的に作ることのできないさまざまな風合いが山一つ一つを表現しています。これはまさに子どもの個性に共通することにも感じ取れます。たくさんの個性が重なり合い、そしてそれが洗練された調和となって集団を構成しています。
中学受験では入試における得点によって合否が決まります。しかし、それまでの取り組みは決して皆が同じスタイルとは限りません。塾を中心に頑張る子もいれば、家庭学習を軸に頑張る子もいます。また、塾選びもさまざまです。たくさんの種類と特徴があります。十分に吟味した上で選ばれることをお勧めします。お子様の受験を通して何を得ようとするのか、あるいは何を目標に受験をするのかが明確でないと、効果は期待できません。
さて、いざ受験勉強を始めてからですが、何度も羽陽曲折があるものです。成績もずっとよい時ばかりとは限りません。よい時もあればそうでない時もあります。さらには勉強に集中できる時もあればそうでない時もあるはずです。そんないろいろな経験ができることも中学受験のメリットでもあります。人生を例にとっても決してよい時ばかりとは限りません。それどころか悪い時、困った時にこそ、人の真価が問われることが多いもの。そのためにも、この受験を通して失敗も成功も経験してもらいたいと願っています。
また、中学受験の中で一番不安を抱えているのは紛れもなく受験生本人です。たとえ強がって見えることがあても、強気の発言があっても実際は未知の経験が多いわけですから不安で不安でしょうがないと思います。その心持ちを察知してあげることもまた私たちには大切なことです。だからこそ、子ども達がとても困った時、不安に陥った時にこそ、しっかりと支えてあげなくてはなりません。ほ〜ら見なさい!言ったでしょ!的なひんやりとした眼差しではなく、どのようにリカバリーをするとよいかを具体的にアドバイスしてあげましょう。そのためにも、普段からちょっとの失敗をしても大丈夫、いろいろな経験をしても平気という環境を与えてあげましょう。そしてそのことは全面的に子ども達を信頼しているフィールドがあるからということも伝えてあげるとよいでしょう。ちょっとした失敗があっても信頼関係は変わらないこと、いつも信じていることを伝えてあげましょう。このわが子を「信じる」強さこそ、子ども達の学力を押し上げる原動力なのです。
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塾 長 横 山 善 則