いよいよ来週から夏の試運転期間が始まります。ところが学校では夏休みを前にして大人も子どもも落ち着かない日々を過ごしますので要注意です。夏休みが始まってから夏休みモードに切り替えても試運転から本稼動まで数週間が必要です。そのためにも、今週から来週にかけて家族会議を設け、夏の目的とその内容について十分に話し合っておくとよいでしょう。
1 計画表の作成
夏の 40 日間を大きく 3 クールに分けます。
■試験運転期間: 7 月 16 日〜 21 日 ここで準備を整える練習をします。
■第 1 クール: 7 月 23 日〜 8 月 4 日 実際の復習に入ります。算数と国語を軸に基本事項の
復習をします。
■ 第 2 クール: 8 月 6 日〜 18 日 ここでは読書、白地図作業、年表作成と言った調べ物学習を
取り入れます。
■第 3 クール: 8 月 20 日〜 9 月 1 日 最終クールは理科と社会の総復習を増やし、算数と
国語の応用力を養いことを目的とします。
なお、上記のスケジュールに日曜日を入れてないのは、唯一日曜日を調整日に当てるからです。スケジュールは何かと予定通りにいかないものです。しかし、あまりに過密な計画にしておくと、予定が狂った場合の調整が困難になりますので、基本的には日曜日は終日フリーにしておきましょう。
2 タイムテーブル
夏は早寝早起きです。そして受験勉強のゴールデンタイムは午前中に限ります。そうでなくても今年の夏はかつてない猛暑が予測されていますので、暑くなる前に済ませてしまいましょう。また、午後は勉強の設定を極力しない方が望ましいでしょう。よって、夕方〜夕飯後 1 時間程度、夜 8 時以降の学習は望ましくありません。夕方の 5 時〜夜の 8 時の中で学習時間を何時間か確保しておくとよいでしょう。
夜は 22 時過ぎには寝て、朝は 7 時前には起床して欲しいものです。
3 メニュー
さて、午前中にするものは算数、国語の読解、理科計算などがよいでしょう。そして夕方以降の時間帯では国語知識や算数一行問題、理科・社会の知識を設定しておくとよいでしょう。つまり、重い内容は午前に、軽めのメニューは夕方以降に設定すると効果的です。また、読書も夕方以降がお勧めです。調べ物学習は午後か夕方以降がよいでしょう。
4 バランス
ここまで説明してきたように計画表が完成したら必ず塾の先生にアドバイスを受けます。計画は自分に合ったものが最適です。他の子が 5 時間も頑張っているから自分も 5 時間頑張るとか、決して学習時間が成績に比例するとも限りませんので、問題は中身と集中時間だと思います。言い換えると、他の生徒と同じメニューを他の生徒の 4 分の 3 の時間で済ませるという気構えが大切です。つまり、ここで生まれた時間が皆さんの自由時間になるわけです。そして、親の方もこんな場合には決して増量や追加をしないように気をつけましょう。
さて、せっかくの夏休みです。受験勉強だけで終わってしまってはもったいない。皆さんの学年で一度だけの夏休みです。可能な限り足を伸ばし、普段はあまりできない体験学習に出かけるとよいでしょう。ただし、例えば理科の復習をしていてどうしても生物が覚えられない時には植物園や水族館に足を運んでみるとか、なかなか時事的な事柄に興味を持てないような場合には新聞社の見学を活用してみたりと、何か勉強のきっかけになることがらがよいでしょう。無理に親の方で場を設定したり、子ども達の意思を尊重しないとかえって逆効果になることがあります。
やはり、最近の子ども達は学習をビジュアル的にキャッチして、それから正しい原理や知識を身につけるといった流れが最もスムーズなようです。特に受験学年の 6 年生になりますと、秋以降は各種模擬試験だの学校説明会だの、学校によっては修学旅行とイベントも盛りだくさんで、このような機会はなかなか持てなくなってしまいます。近年の入試問題の一つの傾向はこのような身の回りにある出来事を問う出題が増えています。日常生活の中で、気がついたり、不思議に思ったり感じたりすることが意外に盲点だったわけです。受験参考書や問題集だけに留まらず、夏の自由時間には百科事典、図鑑、あるいは TV で放映する自然科学系の番組もよくできていますので、ぜひ、参考にしてきてください。
最後になりますが、子どもの本来の仕事は遊びです。しかも、夏休みは本来子ども達に与えられた日ごろの頑張りに対するご褒美でもあります。決して勉強漬けで子どもらしさを失わせたり、心と体の許容範囲を超えたりしないよう、バランスよく過ごしてもらいたいと願っています。要は、集中時間と、工夫の学習です。ちょっと知識のチェックテスト用のスコア表を作成しゲーム感覚で覚えられたとか、 1 週間単位で目標が達成できたらポイントカードがたまるなど、淡白な 40 日間にならないようにアレンジも大切です。ただし、勉強は塾でしっかりとするわけですから、家に帰ってもさらに過度な学習を強いると、子ども達にとっての居場所を失うことにもなりかねません。極力家では心落ち着かせ、笑顔と子どもらしい表情で過ごせるようにお願いします。
hotline (ホットライン)では今年の夏も可能な限り教室を自習のためにご提供します。自分の勉強を自分で組み立ててみる、そして自己目標と事後の反省の繰り返しが 40 日間で大きな財産となって培われます。中学受験を通して自分で勉強できる子に成長して欲しい、自分で気付く子になってほしい、それが私達
hotline(ホットライン)の願いでもあります。そのためのサポート体制が
hotline(ホットライン)の最大の使命と考えます。
hotline (ホットライン)
塾長 横山善則