●現高3 Y・S 君 より・・・
@麻布とは? 世間の噂でも耳にすることでしょうけれど、まず一番の特色は麻布独自の「自由」です。明文化された校則が一つもない(口頭伝承で麻雀禁止と下駄禁止の2つが校則だと伝わっていますが)ので生徒が非常にのびのびと日々の生活を満喫出来るということです。細かなことまで必要以上に制約されることがないので自然と余裕が生まれ、個々人の趣味や探求に時間を割けるし、そういった人間同士が刺激し合うといった一面もあります。
第二はそれに通じることでもある「自主性の尊重」で、文化祭や運動会、そして選挙や活動費などの自治の全てが基本的に生徒に一任されていることです。文化祭の出しものは「クラス単位で意見をとってクラス単位で出し物をする」ようなものではなく「やりたいことがある人間が勝手に集まって自己責任で行う」ものであり、運動会のプログラムから運営も生徒が行い、自治機関を設立して学校側の方針と議論しあうことも出来ます。そこがやはり他の学校と明確に違う点で、より自分を含めた「個人」の存在を強く感じることが出来るはずです。
次に第三は第二を支える基盤となっている、麻布の生徒に対しての信頼、寛容の精神です。麻布の教師側が放任のように一見思えてもちゃんと生徒を見守っていてくれること、なにか問題が生じた時は、すぐに世間体を気にした処分を下して臭いものに蓋をするのではなく、全力で生徒を救ってくれることなど、これがあってこその麻布だと思います。教育に関しても、単に進学校だからといって受験に追い立てるようなことはせず、それぞれの専門分野の担当として「本当にその学問に興味を持って欲しい」という意図が伝わってくるような、独自的かつ大学レベルにまで届く授業が多いのも麻布らしい教師の質の高さだと思います。実際、僕自身、麻布だからこそいろいろな制約を受けずにやりたいことをやって、やれることを考えて、なにをやるべきなのかを確認しながら悩んだり成長出来たのだと最近殊更強く感じています。
A麻布 合格のための勉強法、生活法!
入試問題を見ればすぐ分かりますが、麻布の問題は非常に記述が多いです。国語は当然として理科社会も記述形式の問題が半分程度あり、算数に関しても式計算は必ず書かないといけません。この傾向は入学後の定期試験でも変わらず、数学など途中式を書かないと正解にならないので、算数も「答えだけだせばいい」ということはまずありません。だからやはりまずは記述力なのですが、正解が分かっているだけでは完璧な記述にはなりえないわけで、自分の思考を整理してまとめる能力と表現を正確に相手に伝えるための文章力が必要になってきます。
思考を整理する、これは普段からそうする癖をつけておくのが大事だと思います。国語でもなんでも、普段から「結局なにが言いたいのか」や「結局自分はどう感じたのか」ということをなんとなく頭の中で整理する癖をつけましょう。そして文章力に関してはやはり語彙が基本になってきます。語彙はあればあるほど文章を正確に伝えられるので、なにかのきっかけで知らない単語が出たらすぐに調べておくとよいはずです。
この国語の力を基本として、算数は「自分の思考の筋道を残し、間違えた時はどこで間違えたかすぐわかる」というメリットがある途中式を積極的に残すようにして、理科社会はテキストの知識を詰め込むのではなく全体の繋がりを俯瞰するように理解することや身の周辺の出来事に少しでも興味を持って考えておくことが合格への大きな一歩になると思います。
そして生活法ですが、麻布の入試問題が柔軟な発想力と深い理解力を求めているというのがあるので、万全を期すために生活にはある程度のゆとりを持たせることが大事です。知識を無理につめこまないこと、自分を必要以上に追い立てないこと、趣味や息抜きの時間を持つこと(これが心を豊かにしてくれるはずです)、そして子供自身から勉強する姿勢を身につけること(親は子供に勉強だけをさせて後は全部やってあげるという方針では子供の精神的な発達が遅れるかもしれません。麻布の記述は精神的豊潤があってこそのものです)が大事です。
Bその他
一言ですが、「麻布に来てやりたいことをちゃんと自分で選んでやっていけば、絶対後悔することはありません」。
●
慶應大学3年 R・K君より・・・
@麻布とは?
どの中学受験案内の紹介文を読んでも麻布は自由だと書いてありますが、まさにその通りで、ずばり自由が麻布の最も良いところです。まず、校則がありません。ですから、当然服装も自由です。私も入学式とその翌日以外は6年間ずっと私服でしたが、何よりも個性が尊重されるということです。また、宿題がほとんどありません。特に、休み中の宿題は他の学校と比べたら無いに等しいです。その上、夏休みは2か月くらいあります。これは他の学校に通っている友達に羨ましがられましたが、つまり勉強は宿題として上から強制されるのではなく、自分のペースで自由に進めてくださいということなのです。
もう一つ麻布の特徴を挙げますと、文化祭です。これは中学・高校の文化祭としては日本最大規模と言われていて、毎年5月3日から5日まで3日間行われます。この文化祭で得られた一体感はかけがえのないものになりました。
A麻布 合格のための勉強法、生活法!
麻布の入試問題は変わった問題が多いので対策を立てにくいのですが、あえて合格法を書くとしたら、次の三つではないでしょうか。第一に、全科目とも記述問題が多く出題されますので、記述力をつけることです。私は国語が苦手で、この点に関しては苦労しましたが、上手な文章を書くということよりもいかに論理的に自分の意見を展開できるかということに重点を置くことで、不得手な記述問題を克服していきました。第二に、単なる丸暗記では通用しない問題が多いので、思考力・発想力を問う問題に慣れておかなければならないことです。もちろん過去問を研究すること
も大事だとは思いますが、それ以上に普段からの勉強で、例えば算数なら一つの問題を複数の方法で解いてみたり、また理科や社会なら現実のニュースと関連付けて学習したりすると、こういった問題にも対処できるようになると思います。第三に、これは麻布だけでなく入試全体で言えることですが、得意科目を作ることです。私は算数において誰にも負けない自信がありましたし、実際の麻布の入試でも満点に近い点数を取ることが出来ました。
Bその他
私は自由な校風に魅かれて麻布に入学したわけですが、本当に自由の意味を理解できたのは麻布を卒業してからかも知れません。何も強制されない分、自らが意見をしっかりと持ち、行動に移さなければならないということです。そういうことが学べるのが麻布学園という学校なのでしょう。 |